書名:愛民の朝鮮儒教
発売日:2021年04月07日頃
著者/編集:井上 厚史
出版社:ぺりかん社
発行形態:単行本
ページ数:432p
ISBN:9784831515865
【内容情報】(出版社より)
近世から明治初期にかけて日本の儒学者たちは朝鮮儒教を参照したが、日韓併合を機にその評価は否定的なものとなっていく。本書では朝鮮儒教に特徴的な「愛民」(民を愛する)という概念に着目、中国?日本の儒学との差異を浮き彫りにし、再評価を試みる。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「朝鮮儒教をどう捉えればいいのか」-現代の韓国においても、儒教の根幹には「愛民」思想があると認識され、「愛民」は中国や日本で発達した思想(宋学?朱子学)と朝鮮思想を差異化するキーワードである。「愛民」を基軸として、朝鮮儒教の内包(心学)と外延(ナショナリズム)を追究することで、丸山眞男の政治思想史研究以来の呪縛を解く「可能性としての朝鮮儒教」を描き出す。
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
井上厚史(イノウエアツシ)
1958年、広島県生まれ。同志社大学文学部卒業。大阪大学大学院文学研究科日本学専攻博士後期課程満期退学。蔚山大学校人文大学日語日文科専任講師を経て、島根県立大学総合政策学部教授。専攻は東アジア思想史?日韓関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
●目次●
はじめに
序 章 封印された朝鮮儒教
一 日本人と朝鮮儒教
二 日本における朝鮮儒教研究の始まり
三 朝鮮にはなぜ一人の仁斎も徂徠もいないのか?
四 朝鮮儒教は低級なる朱子学か?
五 朝鮮儒教は無意味な党争の繰り返しか?
結語
第一章 井上哲次郎の儒教解釈と武士道
はじめに
一 精神と武士道
二 儒教三部作と武士道
結語
第二章 なぜ丸山理論は朝鮮儒教に当てはまらないのか
はじめに
「朱子学的思惟方法」の問題点
結語
第三章 朝鮮儒教のルーツを求めて
はじめに
一 『性理大全』に収録された元朝儒教
二 『四書大全』『四書輯訳』『四書章図纂釈』に収録された元朝儒教の特徴
三 許衡と朝鮮王朝
結語
第四章 朝鮮儒学における「心学」の位相
一 朝鮮儒学の三つの捉え方――性理学、実学、心学
二 朱子学後における宋学(程朱学)の「心学」化
三 朝鮮で受容された「心学」関連テキスト
四 「敬」を主とする「心学」
五 「朝鮮心学」の特徴
第五章 李退渓の「誠」と王陽明の「誠」
一 二つの「誠」
二 「天即理」
三 「四端」と「敬」
四 「心」
五 「誠」
結語
第六章 鄭霞谷の「心」の解釈
一 朝鮮陽明学と朝鮮心学
二 鄭霞谷『心経集義』の特徴
三 鄭霞谷と李退渓
結語
第七章 「愛民」と「安民」の政治学
一 朝鮮儒教の社会統治論
二 「愛民」と「安民」
三 「愛民」と「政治の発見」
四 朝鮮儒学者と日本儒学者の「民」の解釈
五 「愛民」の政治学的意味
六 「愛民」と社倉論
七 「愛民」と近代化
結語
第八章 「天」観念の変容と韓日両国のナショナリズム
はじめに
一 朝鮮儒学における「天」の解釈
二 日本儒学における「天」の解釈
三 近代化と「儒学史」
結語
第九章 愛国啓蒙運動と張志淵
一 大韓帝国の保護国化と反発
二 愛国啓蒙運動の展開と梁啓超
三 張志淵における伝統と近代の相剋
四 張志淵と高橋亨の論争
五 晩年とその評価
第一〇章 儒教は「東アジア共同体」の紐帯となりうるか
一 戦後日本人のアジア認識と儒教
二 日本における「東アジア共同体」論と儒教
三 儒教と「他社認識」
結語
終 章 「愛民」と君主論
あとがき
初出一覧
索引
“星标”我,
就不容易弄丢我!


